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決算の用語集

決算短信やこのサイトの銘柄ページに出てくる言葉を、意味と「決算ではどう見るか」に分けて説明します。それぞれの言葉の下には、その言葉が出てくる銘柄ページへのリンクがあります(実際の会社の決算で、どう使われているかを見られます)。

1決算のきほん

決算短信
上場企業が決算の内容をまとめて、決算が締まってからおおむね45日以内に発表する資料です。1ページ目のサマリーに、売上・利益・会社の業績予想などの主な数字が並びます。四半期ごと(3か月ごと)に出ます。
決算での見方 kabuscope はこのサマリーの数字を、機械で読める形式(XBRL)から読み取って判定しています。
くわしく:決算短信の読み方(実際の決算の数字で解説)
適時開示(TDnet)
株価に影響しそうな情報(決算・業績予想の修正・M&A など)を、上場企業がすぐに公表するしくみです。東京証券取引所の TDnet で、誰でも同じ時刻に見られます。
決算での見方 TDnet に載る資料は約1か月で消えます。kabuscope の銘柄ページの「元の資料」も、発表から約1か月までしか開けません。
連結
親会社と、その会社が支配している子会社をひとつのグループとみなして作った決算です。子会社の売上や利益も合わせて数えます。
決算での見方 多くの上場企業は連結決算を出します。子会社を持たない会社は、その会社だけの「単体(個別)」の決算を出します。
この言葉が出てくる銘柄ページ(1件):テラスカイ
前年同期比
今回の数字を、1年前の同じ期間の数字と比べた増減の割合です。たとえば第2四半期までの累計なら、前の年の第2四半期までの累計と比べます。
決算での見方 季節で売上が偏る会社も多いので、直前の四半期ではなく「1年前の同じ期間」と比べるのが基本です。kabuscope の「変化」もこの比べ方です。
くわしく:増収増益・減収減益などの4つのパターン(実際の決算の数字で解説)
累計(第◯四半期累計)
期のはじめから、その四半期の終わりまでを合計した数字です。3月決算の会社なら、第3四半期累計は4月〜12月の9か月分です。
決算での見方 決算短信の数字はふつう累計で出ます。「その3か月だけ」の数字を知りたいときは、前の四半期までの累計を引いて求めます。
この言葉が出てくる銘柄ページ(5件):太洋テクノレックス・大有機化・OSG・KG情報・G-笑美面
中間期(第2四半期)
期のはじめから6か月間のことです。3月決算の会社なら4月〜9月です。会社によっては、中間期だけの業績予想も出します。
決算での見方 中間期の予想を上方修正しても、通期(1年)の予想を据え置くことがあります。kabuscope では中間期だけの上方修正は、通期より小さい重みで数えています。
この言葉が出てくる銘柄ページ(16件):菊水HD・キーエンス・日ゼオン・G-令和AH・オープンG・室町ケミカル ほか
IFRS(国際会計基準)
世界の多くの国で使われている会計のルールです。日本の上場企業の多くは日本の会計基準を使っていますが、IFRS を使う会社も増えています。
決算での見方 IFRS の会社は「経常利益」を出さないなど、項目の名前や区切り方が日本の基準と少し違います。違う基準の会社どうしを比べるときは注意が要ります。
この言葉が出てくる銘柄ページ(4件):武田薬・コナミグループ・ルネサス・G-AB&C
セグメント
会社の事業を、種類や地域ごとに分けた単位です。決算短信には、セグメントごとの売上と利益(セグメント利益)が載ります。
決算での見方 会社全体の利益が伸びたとき、どの事業が引っぱったのかはセグメントを見るとわかります。1つの事業だけが伸びているのか、全体が伸びているのかで、続きやすさが違います。
この言葉が出てくる銘柄ページ(16件):G-ドリコム・オープンG・MORESCO・インターライフ・G-ALiNK・東洋電 ほか

2利益の種類

売上高
商品やサービスを売って得たお金の合計です。会社の規模を表します。IFRS の会社は「売上収益」、鉄道・映画などの会社は「営業収益」と書くこともあります。
決算での見方 売上が増えずに利益だけ増えているときは、コスト削減や一時的な要因のことがあります。kabuscope では売上が減った会社に「売上は減少」の注意を付けています。
この言葉が出てくる銘柄ページ(4件):水戸証・今村証券・JPX・ウリドキ
売上総利益(粗利)
売上から、商品の仕入れや製造にかかった費用(売上原価)を引いた利益です。「粗利(あらり)」とも呼びます。
決算での見方 売上総利益を売上で割ったものが「売上総利益率(粗利率)」です。値上げが通ったか、原材料が高くなったかは、まずここに表れます。
この言葉が出てくる銘柄ページ(6件):ゴールドクレ・MSコンサル・三機サービス・ダイコー通産・川口化・三協立山
売上総利益率(粗利率)
売上のうち、売上原価を引いて残る割合です。売上総利益 ÷ 売上高 で求めます。
決算での見方 粗利率が上がると、そのあとの費用が同じなら営業利益率も上がります。業種によって水準が大きく違うので、同じ会社の前の年と比べるのが基本です。
この言葉が出てくる銘柄ページ(7件):エスコン・太洋テクノレックス・テイツー・G-オキサイド・G-バリュエンスHD・ファーストリテ ほか
営業利益
売上から、売上原価と販売費及び一般管理費(人件費・広告費・家賃など)を引いた利益です。会社が本業でどれだけもうけたかを表します。
決算での見方 株式市場では、本業の力を表す数字として最もよく見られます。kabuscope の検出ルールも、ほとんどが営業利益の変化を見ています。
くわしく:3つの利益の違い(実際の決算の数字で解説)
この言葉が出てくる銘柄ページ(144件):菊水HD・ヒロセ通商・キーエンス・デコラックス・G-ドリコム・武田薬 ほか
営業利益率
売上のうち、本業のもうけとして残る割合です。営業利益 ÷ 売上高 で求めます。10% なら、100円売るごとに10円が本業の利益として残ります。
決算での見方 売上が伸びたうえで営業利益率も上がっていれば、「たくさん売れて、しかも効率よく稼げている」状態です。kabuscope の「利益率が改善」はこれを見ています。
くわしく:営業利益率の目安(実際の決算の数字で解説)
この言葉が出てくる銘柄ページ(143件):菊水HD・ヒロセ通商・キーエンス・デコラックス・G-ドリコム・武田薬 ほか
経常利益
営業利益に、利息や配当の受け取り・支払い、為替の損益など、本業以外でふだん発生する損益を足し引きした利益です。日本の会計基準にだけある項目です。
決算での見方 為替や持ち分法の投資損益で、営業利益と経常利益の動きが大きく違うことがあります。本業の変化を見たいときは営業利益を先に見ます。
くわしく:3つの利益の違い(実際の決算の数字で解説)
この言葉が出てくる銘柄ページ(29件):菊水HD・キーエンス・イマジニア・ゴールドクレ・日精線・ダイハツインフィ ほか
当期純利益
経常利益に特別利益・特別損失を足し引きし、法人税などを引いた最終的な利益です。決算短信では「親会社株主に帰属する当期純利益」と書かれることが多いです。
決算での見方 土地の売却益や減損損失など一時的な損益で大きく動くので、純利益だけが大きく増えたときは、その理由を確かめます。
くわしく:3つの利益の違い(実際の決算の数字で解説)
この言葉が出てくる銘柄ページ(2件):SBIGアセットM・古野電気
黒字転換・赤字転落
前の年の同じ時期は赤字(利益がマイナス)だったのに、今回は黒字(プラス)になったのが黒字転換、その逆が赤字転落です。赤字のままでも、赤字の幅が減れば赤字縮小と言います。どの利益(営業利益・経常利益・純利益)で言っているかで意味が変わります。
決算での見方 黒字転換でも、もうけが売上のごく一部なら、少しの変化で赤字に戻ります。毎年前半だけ赤字になる会社もあるので、前の年の同じ時期と、通期の予想もあわせて見ます。
くわしく:黒字転換・赤字転落・赤字縮小の実例(実際の決算の数字で解説)
特別利益
土地や株の売却益など、ふだんの事業とは関係なく、その期だけ発生した利益です。
決算での見方 特別利益は営業利益や経常利益には入りません。純利益が大きく伸びていても、特別利益のおかげなら次の期には続きません。
くわしく:特別利益・特別損失の実例(実際の決算の数字で解説)
この言葉が出てくる銘柄ページ(20件):デコラックス・野崎印・アイザワ証G・丸三証・日ゼオン・イマジニア ほか
為替差益・為替差損
外貨で持っている資産や借金が、円高・円安で円に直した金額が変わることで出る損益です。日本の基準では、ふつう営業外の損益として経常利益に入ります。
決算での見方 海外で稼ぐ会社は、円安になると売上や利益が円に直したときに大きく見えます。業績の伸びのうち、為替の分がどれだけかは決算短信の説明文に書かれていることが多いです。
くわしく:営業外収益・営業外費用の実例(実際の決算の数字で解説)
この言葉が出てくる銘柄ページ(7件):三菱鉛筆・MARUWA・幸和製作所・日置電・グラファイトD・ファーストリテ ほか
営業外収益・営業外費用
本業ではないけれどふだん発生する収入と費用です。受取利息・受取配当金・為替差益・助成金などが営業外収益、支払利息・為替差損・支払手数料などが営業外費用で、営業利益にこれを足し引きすると経常利益になります。
決算での見方 多くの会社では営業利益の数%の上下にとどまります。経常利益が営業利益と大きく違うときは、運用・為替・借入れ・関連会社のどれが効いているかを損益計算書で確かめます。
くわしく:営業外収益・営業外費用の実例(実際の決算の数字で解説)
この言葉が出てくる銘柄ページ(2件):コーエーテクモ・ケイブ
持分法による投資損益
株の2割以上を持つなど、経営に大きな影響を与えられる会社(関連会社)の利益や損失のうち、持っている割合の分を取り込んだものです。日本基準では営業外の損益に入ります。
決算での見方 お金がすぐに入るわけではありませんが、関連会社の調子がそのまま経常利益に映ります。持分法の損失が続くときは、その関連会社の業績も確かめます。
くわしく:営業外収益・営業外費用の実例(実際の決算の数字で解説)
この言葉が出てくる銘柄ページ(3件):JPX・ファナック・IGポート
受取利息・支払利息
預金や貸付金から受け取った利息と、借入金や社債に払った利息です。日本基準では営業外の損益に入ります。
決算での見方 金利が上がると、お金を多く持つ会社は受取利息が増え、借入れの多い会社は支払利息が増えます。支払利息が営業利益にくらべて大きい会社は、借入金の額も見ておきます。
くわしく:営業外収益・営業外費用の実例(実際の決算の数字で解説)
この言葉が出てくる銘柄ページ(1件):ゴールドクレ

3費用・損失

販売費及び一般管理費(販管費)
商品を売るための費用(広告費・販売手数料など)と、会社を運営するための費用(人件費・家賃・システム費など)の合計です。
決算での見方 売上が伸びても販管費が同じくらいしか増えなければ、営業利益は売上以上に伸びます。kabuscope の「利益が売上より大きく伸びた」はこの状態です。
この言葉が出てくる銘柄ページ(7件):キーエンス・三菱鉛筆・テイツー・A-フュージョン・ケイブ・東武住販 ほか
減価償却費
工場や機械、ソフトウェアなど長く使うものに払ったお金を、使う年数に分けて少しずつ費用にしたものです。
決算での見方 大きな設備投資をしたあとは減価償却費が増えて、しばらく利益を押し下げます。逆に償却が終わると、同じ売上でも利益が増えます。
この言葉が出てくる銘柄ページ(6件):さくらインターネット・レント・G-マーキュリー・アメイズ・ニューグランド・G-AB&C
のれん
会社を買収したとき、買った値段が、その会社の資産から負債を引いた額を上回った分です。ブランドや顧客など、目に見えない価値の分と考えます。
決算での見方 日本の基準では、のれんを20年以内に分けて費用にします(のれん償却)。IFRS では償却しないかわりに、価値が下がったと判断したときに減損します。
この言葉が出てくる銘柄ページ(9件):MSコンサル・G-ALiNK・G-ラストワンマイル・ビーウィズ・ファーストブラザーズ・WHY HOW DO ほか
減損損失
店舗・工場・のれんなどが、思ったほど稼げなくなったと判断したときに、その価値を引き下げて損失にしたものです。ふつうは特別損失に入ります。
決算での見方 一時的な損失なので営業利益には入らないことが多いですが、その事業がうまくいっていないという合図でもあります。
くわしく:特別利益・特別損失の実例(実際の決算の数字で解説)
この言葉が出てくる銘柄ページ(6件):武田薬・アンリツ・IRJapan HD・G-ELEMENTS・G-バリュエンスHD・日フイルコン
特別損失
災害の損失・減損損失・事業の整理にかかった費用など、その期だけ発生した損失です。
決算での見方 特別損失で純利益が減っていても、営業利益が伸びていれば本業は好調、という読み方ができます。
くわしく:特別利益・特別損失の実例(実際の決算の数字で解説)
この言葉が出てくる銘柄ページ(4件):IRJapan HD・日鋳造・ローツェ・不二越
法人税等調整額
会計上の利益と、税金の計算上の利益のずれを調整するための項目です。マイナスになると、その期の税金の負担が軽く見えます。
決算での見方 この調整で純利益が大きく動くことがあります。本業の変化とは関係がないので、純利益だけを見て判断しないようにします。
この言葉が出てくる銘柄ページ(3件):G-KOMPEITO・G-チームスピリット・G-note

4業績予想と進み具合

通期予想(業績予想)
会社が自分で出す、1年間(通期)の売上・利益の見通しです。決算短信のサマリーに載り、途中で見直すこともあります。
決算での見方 控えめに出す会社も、強気に出す会社もあります。kabuscope では、会社の予想に対して実際の利益がどれだけ進んでいるか(進み具合)を、前の年と比べています。
くわしく:会社の業績予想の見方(実際の決算の数字で解説)
この言葉が出てくる銘柄ページ(30件):菊水HD・G-ドリコム・第一工業・日ゼオン・カプコン・KOA ほか
幅のある予想(レンジ予想)
「営業利益 10億円〜15億円」のように、下限と上限で出す業績予想です。先が読みにくい事業の会社が使います。
決算での見方 kabuscope の銘柄ページでは幅のまま表示し、進み具合は真ん中の値で計算しています。
上方修正・下方修正
会社が出していた業績予想を、途中で引き上げる(上方修正)・引き下げる(下方修正)ことです。東証のルールで、売上が10%以上、利益が30%以上ずれそうなときは、すぐに公表する決まりです。
決算での見方 上方修正は、会社自身が「思っていたより良い」と認めた合図です。kabuscope では、通期の営業利益予想を10%以上引き上げたときに大きな重みを付けています。
くわしく:業績予想の修正の読み方(実際の決算の数字で解説)
この言葉が出てくる銘柄ページ(26件):富士電機・大倉工・アドバンテス・トーメンデバ・コニシ・カプコン ほか
進捗率(予想に対する進み具合)
通期の予想に対して、ここまでの累計でどれだけ達成したかの割合です。第2四半期で営業利益の進捗率が60%なら、半年で1年分の6割を稼いだことになります。
決算での見方 季節で利益が偏る会社もあるので、「前の年の同じ時期の進捗率」と比べるのが大事です。kabuscope の「会社予想に対して進みが速い」はこの比べ方です。
くわしく:進捗率の目安(実際の決算の数字で解説)
この言葉が出てくる銘柄ページ(6件):コナミグループ・エスティック・野崎印・G-令和AH・ビーウィズ・KG情報
期ずれ
予定していた売上や費用の計上が、次の四半期や次の期にずれることです。工事・システム開発・大きな案件のある会社でよく起きます。
決算での見方 期ずれで今期の数字が良く(悪く)見えるときは、次の期にその分が反対に出ることがあります。
この言葉が出てくる銘柄ページ(2件):G-オキサイド・多摩川HD
需要の前倒し
値上げ・制度の変更・新商品の発売などを前に、本来あとで買われるはずだった分が早めに買われることです。
決算での見方 前倒しで伸びた売上は、そのあとの期に反動で減ることがあります。
この言葉が出てくる銘柄ページ(1件):NaITO

5お金の流れ・財務

営業キャッシュ・フロー
本業で実際に入ってきたお金と出ていったお金の差です。利益は出ていても、代金の回収が遅れているとお金は増えません。
決算での見方 利益が伸びているのに営業キャッシュ・フローが減っているときは、売掛金や在庫がふくらんでいないかを確かめます。四半期の決算短信には載らないことも多いです。
この言葉が出てくる銘柄ページ(27件):エスティック・IRJapan HD・山洋電気・ゴールドクレ・東エレデバ・日精線 ほか
自己資本比率
会社の資産のうち、返さなくてよいお金(株主の出資と、これまでためた利益)でまかなっている割合です。高いほど借金に頼っていません。
決算での見方 業種で水準が違います(銀行や不動産は低くなりやすい)。急に下がったときは、大きな借入や買収をしていないか確かめます。
この言葉が出てくる銘柄ページ(8件):G-ドリコム・東エレデバ・エスコン・東武住販・マルマエ・ホームポジション ほか
棚卸資産(在庫)
まだ売れていない商品・製品・材料などです。不動産会社が売るために持っている物件(販売用不動産)もここに入ります。
決算での見方 売上の伸び以上に在庫が増えているときは、売れ残りや値下げの心配があります。
この言葉が出てくる銘柄ページ(8件):第一工業・山洋電気・ダイハツインフィ・テイツー・4°C HD・三協立山 ほか
売掛金
商品やサービスを売ったけれど、まだ代金を受け取っていない分です。
決算での見方 売上が伸びると売掛金も増えるのが普通ですが、売上よりずっと速く増えているときは、回収に時間がかかっている可能性があります。
この言葉が出てくる銘柄ページ(4件):高度紙・G-KOMPEITO・ウリドキ・グラファイトD
契約負債・前受金
サービスを提供する前に、お客さんから先に受け取ったお金です。まだ売上にはなっておらず、サービスを提供したときに売上に変わります。
決算での見方 契約負債が増えているときは、これから売上になる分が積み上がっているということで、先の売上の手がかりになります。
この言葉が出てくる銘柄ページ(8件):イビデン・ディスコ・G-ラストワンマイル・早稲田学習研究会・ジーデップアドバンス・G-オプロ ほか
配当(増配・減配・無配)
会社が利益の一部を、株主に1株あたりいくらで配るお金です。決算短信のサマリーの「配当の状況」に、前の年度の実績と今年度の予想が載ります。前の年度より増やすのが増配、減らすのが減配、配らないのが無配です。
決算での見方 業績の予想が減益でも配当を増やす会社や、記念配当・特別配当で一度だけ増える会社もあります。株式分割をした会社は1株あたりの金額が小さくなるので、そのまま比べません。
くわしく:増配・減配の数と実例(実際の決算の数字で解説)
配当性向
純利益のうち、どれだけを配当に回したかの割合です(1株あたり配当 ÷ 1株あたり純利益)。決算短信では通期の決算のサマリーに載ります。
決算での見方 30%前後を目安にする会社が多く、100%を超えると利益より多く配っていることになります。目標の配当性向を決めている会社は、利益が増えれば配当も増えます。
くわしく:増配・減配の数と実例(実際の決算の数字で解説)
M&A
会社の合併(Merger)と買収(Acquisition)のことです。ほかの会社を買って、グループに加えることなどを指します。
決算での見方 買収した会社の売上・利益が加わると、前の年より数字が大きく伸びて見えます。伸びのうち、もとからの事業の分がどれだけかを分けて見ます。
この言葉が出てくる銘柄ページ(4件):G-オンデック・G-ジェイドグループ・ベクトル・G-AB&C

6事業の数字

受注高・受注残高
受注高は、その期間に新しく受けた注文の金額です。受注残高は、注文は受けたけれど、まだ売上になっていない分の合計です。
決算での見方 建設・機械・システム開発などの会社では、受注残高が増えていれば、これからの売上の見通しが立ちやすくなります。
この言葉が出てくる銘柄ページ(11件):アンリツ・山洋電気・北陸電工・日鋳造・テセック・日置電 ほか
既存店売上高
新しく開いた店を除き、1年以上営業している店だけの売上を前の年と比べたものです。小売・外食の会社がよく出します。
決算での見方 出店で全体の売上が伸びていても、既存店売上高が減っていれば、1店ごとの客足は弱っていることになります。
この言葉が出てくる銘柄ページ(4件):ブロンコB・4°C HD・ファーストリテ・ギフトHD
稼働率
工場・ホテルの客室・人員などが、使える量のうちどれだけ使われているかの割合です。
決算での見方 稼働率が上がると、同じ設備や人で多く売れるので、利益率が上がりやすくなります。
この言葉が出てくる銘柄ページ(5件):高度紙・ルネサス・G-リアルゲイト・レント・アメイズ
価格転嫁
原材料や人件費が上がった分を、販売価格に上乗せすることです。
決算での見方 価格転嫁が進むと、売上が伸びると同時に利益率も戻ります。逆に転嫁が遅れると、売上は伸びても利益率が下がります。
この言葉が出てくる銘柄ページ(3件):デコラックス・MORESCO・川上塗料
SaaS
ソフトウェアをインターネット経由で、月額・年額の料金で使ってもらう事業の形です(Software as a Service)。
決算での見方 はじめは広告や開発の費用が先に出て赤字になりやすく、契約が積み上がると利益が一気に出やすい形です。ARR・MRR・解約率をあわせて見ます。
この言葉が出てくる銘柄ページ(4件):マネーフォワード・テラスカイ・G-マーキュリー・G-チームスピリット
ARR・MRR
ARR は、毎年くり返し入ってくる売上を1年分に直したもの(年間経常収益)、MRR は1か月分(月間経常収益)です。SaaS など月額・年額の事業でよく使います。
決算での見方 決算の売上より先に、事業の伸びを示す数字です。会社ごとに数え方が少し違うので、同じ会社の推移で見ます。
この言葉が出てくる銘柄ページ(5件):G-サイエンスアーツ・G-マーキュリー・G-チームスピリット・Sansan・G-note
解約率
契約しているお客さんのうち、一定の期間にやめた人(または金額)の割合です。
決算での見方 解約率が低いほど、一度とった契約が長く売上を生みます。月1%と月3%では、1年後に残る契約が大きく違います。
この言葉が出てくる銘柄ページ(2件):G-サイエンスアーツ・Sansan

7株価・市場

TOPIX(東証株価指数)
東京証券取引所の主な株全体の値動きを表す指数です。「市場全体」がどれだけ上がった・下がったかの目安になります。
決算での見方 kabuscope では、株価の動きから同じ期間の TOPIX の動きを引いた「TOPIX との差」で見ています。市場全体が上がっただけの値上がりを除くためです。TOPIX は連動する ETF(1306)で代用しています。
出来高
その日に売り買いが成立した株の数です。多いほど、その日に注目が集まったことを示します。
決算での見方 決算の直後に出来高がふだんの何倍にもなっていれば、多くの投資家がその決算に反応したと考えられます。
決算発表後のドリフト
良い(悪い)決算のあと、株価が一度で動ききらず、数週間〜数か月かけて同じ方向に動き続けることがある、という現象です。海外の研究で古くから知られています。
決算での見方 kabuscope が「発表後の株価の反応が小さい会社」をいちばん見てほしいとしているのは、この考え方によります。本当に起きているかは、成績のページで確かめています。

一般的な意味を説明したもので、会社によって使い方が少し違うことがあります。正確な定義は、それぞれの会社の決算短信や有価証券報告書を確かめてください。

検出理由・株価の反応ごとに見る

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